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施工計画書の作成ソフト・ツール比較|5つの方式と選び方【土木】

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施工計画書の作成ソフト・ツール比較|5つの方式と選び方【土木】

施工計画書の作成ソフト・ツールは、「AIで下書きを作るツール」「施工計画書専用の作成支援ソフト」「施工管理クラウド」「市販・配布のテンプレート」「Excel自作テンプレート」の5つの方式に分けて比べると選びやすくなります。 どの方式でも、国土交通省の土木工事共通仕様書 1-1-1-6 が定める記載事項16項目がそろうか、発注者が求める様式・ファイル形式で出せるか、現場固有の条件を書き足しやすいかの3点で比べるのが基本です。

本記事では、5方式それぞれの特徴と向いている会社、メーカーの公式サイトで確かめられる範囲の製品情報、16項目のうち「ツールに任せやすい部分」と「技術者が書く部分」の早見表、導入前のチェックリストをまとめます。

施工計画書の記載事項(共通仕様書 1-1-1-6)

ツールを比べる前に、施工計画書に何を書くかを押さえます。国土交通省の土木工事共通仕様書(案)1-1-1-6 では、受注者は工事着手前または施工方法が確定した時期に施工計画書を監督職員に提出し、次の16項目を記載するとしています。

No.記載事項
(1)工事概要
(2)計画工程表
(3)現場組織表
(4)指定機械
(5)主要船舶・機械
(6)主要資材
(7)施工方法(主要機械、仮設備計画、工事用地等を含む)
(8)施工管理計画
(9)安全管理
(10)緊急時の体制及び対応
(11)交通管理
(12)環境対策
(13)現場作業環境の整備
(14)再生資源の利用の促進と建設副産物の適正処理方法
(15)法定休日・所定休日(週休二日の導入)
(16)その他

監督職員がその他の項目について補足を求めた場合は追記し、維持工事等の簡易な工事では監督職員の承諾を得て記載内容の一部を省略できます。内容に重要な変更が生じた場合は、その工事に着手する前に変更施工計画書を提出します。地方公共団体の工事では、その団体の共通仕様書・特記仕様書の規定と様式に従ってください。

16項目それぞれの書き方は土木工事の施工計画書 完全作成ガイド、提出前の確認は施工計画書の提出前チェックリストで解説しています。

ツール選定の5つの評価軸

評価軸確かめること
16項目への対応共通仕様書 1-1-1-6 の16項目(発注者の仕様書の項目)をひな形として持っているか、足りない項目を追加できるか
発注者の様式への対応国交省・都道府県・市町村など、提出先の様式に合わせて出力できるか
現場条件の書き足しやすさ地盤・周辺環境・交通条件など現場固有の内容を、技術者が追記・修正しやすいか
出力形式Word・Excel・PDFなど、発注者や社内のやり方に合う形式で出せるか
コストと運用費用の形(買い切り・月額・見積制)、操作を覚える手間、社内で使い続けられるか

5つの方式の比較一覧

方式主な例下書きの作り方向いている会社費用の形
AIで下書きを作るツールPattoAI(当サイト運営会社のツール)質問への回答や過去書類をもとにAIが文章を作る書類作成が特定のベテランに集中している会社提供会社に確認
施工計画書専用の作成支援ソフトKENTEM「施工計画書作成支援システム」施工方法例などのひな形を選んで組み立てる国交省・自治体の土木工事を継続して受注する会社メーカーに見積依頼
施工管理クラウドANDPAD など帳票・報告書をクラウド上で作成・共有する写真・工程・連絡もまとめてデジタル化したい会社メーカーに見積依頼
市販・配布のテンプレート書籍付録、業界団体・発注者の配布様式などひな形に自社の情報を書き込むまず形を知りたい、費用を抑えたい会社製品・配布元による
Excel自作テンプレート自社の過去の施工計画書過去の計画書を複製して書き換える過去の施工計画書の蓄積がある会社ソフト費用は特になし(作成・維持の人手がかかる)

価格はいずれもメーカー・提供会社の公式サイトに金額の掲載がない、または条件により変わるため、本記事では金額を載せていません。導入前に見積もりを取ってください。

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各方式の特徴

1. AIで下書きを作るツール

質問に答える、または過去の書類を読み込ませることで、施工計画書の文章の下書きをAIが作る方式です。

メリット

  • 文章を一から書く手間が減り、経験の浅い担当者でも下書きを作りやすい
  • 過去の書類を使える製品なら、自社の言い回しに近い文章になりやすい

注意点

  • AIの出力は下書きです。工法・数量・規格値・法令の記述は、技術者が設計図書・特記仕様書と照らして確かめる必要があります
  • 地盤の状態、周辺環境、協議の結果など現場固有の条件は、担当者が書き足します

当サイト運営会社のツール「PattoAI」でできること(入札書類作成AIのページに記載の範囲)

  • 作成したい書類の様式を選び、AIのチャット形式のヒアリングに答えて書類を作成
  • 過去の書類を学習し、表現スタイルや専門用語を再現
  • 国土交通省・各自治体など、発注者ごとの書式に対応
  • 作成した書類を画面上で確認・編集し、PDF・Excel・Word形式でダウンロード
  • 記入漏れ・矛盾点をAIが検出
  • 土木工事向けには、施工計画書のほか交通規制計画書、環境保全計画書、安全管理計画書、仮設計画書、品質管理計画書、建設リサイクル計画書などに対応

2. 施工計画書専用の作成支援ソフト

施工計画書の作成に特化したパッケージソフトです。例として、株式会社建設システム(KENTEM)の「施工計画書作成支援システム」は、メーカーの公式サイトで次のように説明されています(2026年10月1日取得、民間資料)。

  • Excelのアドインとして動作し、Excelに施工計画書作成のための機能が加わる
  • 200工種以上の施工方法例を搭載し、イラスト付きの施工方法マスター(雛形)と細かなパーツを使って施工方法を作成できる
  • 積算ソフトから積算情報を取り込み、施工計画書で必要な工事内訳書や主要機械・指定機械、主要資材等の帳票を自動作成する
  • 同社の「デキスパート」シリーズ(約30種類のソフトで構成される土木工事の施工管理システム)の一つで、各ソフトが基本部で工事名などの基礎情報を共有できる

メリット

  • 施工方法のひな形があるため、(7)施工方法の作成に取りかかりやすい
  • 同じシリーズの工程管理・出来形管理・電子納品などのソフトと情報を共有できる

注意点

  • 価格は公式サイトに掲載がなく、見積依頼が必要
  • 機能が多いため、操作を覚える時間を見込んでおく

3. 施工管理クラウド

工程・写真・連絡・帳票などをクラウド上でまとめて管理するサービスの中で、書類を作成・共有する方式です。例として、ANDPAD(アンドパッド)は公式サイトで「現場の効率化から経営改善まで一元管理できる」クラウド型建設プロジェクト管理サービスとされ、施工管理、チャット、図面、黒板、検査、遠隔臨場、レポート、電子納品などの製品が掲載されています。2026年9月29日には、使い慣れた帳票や報告書をそのままデジタル化できる「ANDPADレポート」の提供開始が告知されています(2026年10月1日取得、民間資料)。

メリット

  • 書類だけでなく、写真・工程・社内外の連絡を一か所で共有できる
  • スマートフォン・タブレットから現場で確認しやすい

注意点

  • 施工計画書の作成に特化したサービスではないため、16項目のひな形や施工方法の例文がどこまであるかは製品ごとに確認が必要
  • 料金は初期費用・月額費用・オプション費用で構成され、金額は問い合わせが必要(ANDPAD公式サイトの料金ページによる)

4. 市販・配布のテンプレート

施工計画書のひな形をExcelやWordで入手して使う方式です。書籍の付録や、発注者が公開している様式などがあります。

メリット

  • 特別なソフトが不要で、すぐに使い始められる
  • 施工計画書の全体の形をつかむ参考になる

注意点

  • 自社の情報や現場条件を書き込む手間はそのまま残る
  • 古い版の共通仕様書に基づくひな形だと、記載事項が現在の16項目とずれていることがある((15)法定休日・所定休日など)

5. Excel自作テンプレート

過去の施工計画書をもとに、自社でひな形を整える方式です。

メリット

  • ソフトの費用がかからず、自社の工種・発注者に合わせられる
  • 改善を重ねると、自社の施工ノウハウがひな形に蓄積される

注意点

  • ひな形を作る人・直す人が限られ、属人化しやすい
  • 共通仕様書の改定に合わせた見直しを、自社で行う必要がある
  • 複製を重ねると、どれが最新版か分からなくなりやすい

早見表:16項目のうちツールに任せやすい部分・技術者が書く部分

どの方式でも、施工計画書を全部自動で仕上げることはできません。16項目ごとに「ひな形や転記で済む部分」と「現場ごとに技術者が判断して書く部分」を分けておくと、ツールの効果が出やすくなります。

No.記載事項ツールに任せやすい部分技術者が確かめて書く部分
(1)工事概要契約書・工事情報からの転記主要な数量が契約書・設計図書と一致しているか
(2)計画工程表工種の並べ方のひな形天候・協議・規制期間を踏まえた工程と工期内の収まり
(3)現場組織表組織図の様式技術者の配置と、施工体制台帳・施工体系図との一致
(4)指定機械設計図書の指定を表にする作業設計図書の指定機械を漏れなく拾えているか
(5)主要船舶・機械機械一覧の様式、積算データからの取り込み現場条件に合う機種・規格か
(6)主要資材資材一覧の様式、積算データからの取り込み設計図書・特記仕様書の材料・規格との一致
(7)施工方法工種ごとの施工手順の例文現場の地盤・周辺環境・仮設備・工事用地に合わせた手順
(8)施工管理計画品質・出来形・写真管理の表の様式管理項目・頻度・規格値を発注者の施工管理基準で確認
(9)安全管理一般的な安全対策の例文現場固有の危険(重機、掘削、水際、交通など)への対策
(10)緊急時の体制及び対応連絡体制図の様式連絡先・最寄りの医療機関が最新か
(11)交通管理規制図・誘導員配置の様式道路管理者・警察との協議結果、規制の時間帯
(12)環境対策騒音・振動・水質対策の例文設計図書の条件、近隣の状況に合わせた対策
(13)現場作業環境の整備休憩所・トイレ等の記載例現場で実際に設ける内容
(14)再生資源の利用の促進と建設副産物の適正処理方法様式と記載例処分先・運搬経路・再生資材の利用内容
(15)法定休日・所定休日様式休日の設定と、発注者の週休二日の取組条件
(16)その他特になし監督職員から補足を求められた事項

上の表の「任せやすい部分」はあくまで作業の分け方の目安です。どの部分も、提出前に技術者が内容を確認してください。

導入前チェックリスト

土木工事 業務改善Naviが、ツールを選ぶ前に確かめておきたいことを順番に並べたチェックリストです。

No.確認すること確かめ方
1主な発注者の記載事項・様式に対応しているか国交省・県・市町村の共通仕様書と様式を手元に置き、ツールのひな形と見比べる
2自社の実際の計画書を作れるか過去の施工計画書を1件選び、試用版・デモで同じ計画書を作ってみる
3出力形式が提出先に合うか出力したWord・Excel・PDFを、提出先の形式のまま修正・提出できるか確かめる
4現場固有の条件を書き足しやすいか地盤・周辺環境・協議結果の追記を、実際の担当者に試してもらう
5費用が作成件数に見合うか初期・月額・保守の見積もりを取り、年間の作成件数と比べる
6ひな形を最新に保てるか共通仕様書の改定時に、ひな形を誰がいつ直すかを決める
7最終確認の手順があるか作成した計画書を提出前に確認する技術者と手順を決める

よくある質問

Q. 施工計画書の作成ソフトは何を基準に選べばよいですか。 A. 共通仕様書 1-1-1-6 の16項目(自治体工事ならその団体の仕様書の項目)を作れるか、提出先の様式・ファイル形式で出せるか、現場固有の条件を書き足しやすいかの3点で比べます。実際の過去の計画書1件を試用版で作り直して確かめるのが確実です。

Q. AIで作った施工計画書はそのまま提出できますか。 A. そのまま提出するのは避けてください。AIの出力は下書きであり、工法・数量・規格値・法令の記述は、技術者が設計図書・特記仕様書・施工管理基準と照らして確認する必要があります。

Q. 無料で施工計画書を作る方法はありますか。 A. 自社の過去の計画書をExcelやWordのひな形として整える方法、発注者が公開している様式を使う方法があります。ソフトの費用はかかりませんが、ひな形の作成と共通仕様書の改定に合わせた見直しの人手がかかります。

Q. 施工計画書の記載事項は何項目ですか。 A. 国土交通省の土木工事共通仕様書(案)1-1-1-6 では16項目です。工事概要、計画工程表、現場組織表、指定機械、主要船舶・機械、主要資材、施工方法、施工管理計画、安全管理、緊急時の体制及び対応、交通管理、環境対策、現場作業環境の整備、再生資源の利用の促進と建設副産物の適正処理方法、法定休日・所定休日、その他です。

Q. 施工管理クラウドと施工計画書の専用ソフトはどちらがよいですか。 A. 施工計画書そのものの作成を早くしたいなら、施工方法の例文やひな形を持つ専用ソフトやAI作成ツールが向いています。写真・工程・連絡も含めて現場全体をデジタル化したいなら施工管理クラウドが向いています。両方を組み合わせる会社もあります。

まとめ

  • 施工計画書の作成ソフト・ツールは、AI作成ツール、専用の作成支援ソフト、施工管理クラウド、テンプレート、Excel自作の5方式で比べる
  • 比べる基準は、共通仕様書 1-1-1-6 の16項目への対応、発注者の様式・ファイル形式、現場条件の書き足しやすさ、費用と運用
  • どの方式でも、施工方法・安全管理・交通管理など現場固有の部分は技術者が書き、提出前に確認する
  • 価格は公式サイトに掲載がないことが多いため、試用と見積もりで確かめる

施工計画書の作成をAIで効率化したい場合は、入札書類作成AI(PattoAI)もご覧ください。施工計画書全体の書き方については、土木工事の施工計画書 完全作成ガイドもあわせてご覧ください。

出典・参考

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