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経審の技術職員点数と評価される資格一覧【土木工事業】

経審の技術職員点数と評価される資格一覧【土木工事業】

経審の技術職員(Z点)とは

経営事項審査(経審)における技術職員数値(Z点)は、総合評定値(P点)を構成する重要な要素です。P点は公共工事の入札参加資格を決定する際の基準となるため、Z点を高めることは受注機会の拡大に直結します。

P点の算出式は以下のとおりです。

P = 0.25 x X1 + 0.15 x X2 + 0.20 x Y + 0.25 x Z + 0.15 x W

Z点の配点は25%と最も高い割合を占めており、技術職員の充実が経審対策の柱となります。

Z点の算出方法

Z点は「技術職員数値」と呼ばれ、所属する技術職員が保有する資格のランクに応じたポイントの合計で算出されます。

資格のランク別ポイント

ランクポイント該当する資格(土木工事業)
1級技術者5点1級土木施工管理技士、技術士(建設部門)など
監理技術者資格者証保有6点上記に加え監理技術者資格者証と講習修了
基幹技能者3点登録基幹技能者
2級技術者2点2級土木施工管理技士など
その他技術者1点実務経験による主任技術者資格

注意:1人の技術職員が複数の資格を持っていても、最も高い1つの資格で評価されます。ただし、2業種まで技術職員としてカウントできます。

土木工事業で評価される主な資格一覧

1級資格(5点または6点)

資格名点数備考
1級土木施工管理技士5点(監理技術者証ありで6点)最も一般的な資格
技術士(建設部門)5点(監理技術者証ありで6点)難易度が高いが評価も高い
技術士(総合技術監理部門・建設)5点(監理技術者証ありで6点)最難関の技術資格
1級建設機械施工管理技士5点(監理技術者証ありで6点)建設機械に特化

2級資格(2点)

資格名点数備考
2級土木施工管理技士(土木)2点取得しやすく基本となる資格
2級土木施工管理技士(鋼構造物塗装)2点専門分野に特化
2級土木施工管理技士(薬液注入)2点専門分野に特化
2級建設機械施工管理技士2点第1種-第6種の種別あり

その他の評価対象(1点)

資格・要件点数備考
土木工事の実務経験10年以上1点主任技術者として配置可能な者
指定学科卒業+実務経験1点大卒3年、高卒5年など

Z点を効率的に上げる方法

方法1:2級から1級へのステップアップ

2級技術者(2点)を1級技術者(5点)に引き上げることで、1人あたり3点のアップとなります。

現状対策後点数アップ
2級土木施工管理技士(2点)1級土木施工管理技士(5点)+3点
1級土木施工管理技士(5点)監理技術者資格者証取得(6点)+1点

方法2:監理技術者資格者証の取得

1級資格保有者が監理技術者資格者証と監理技術者講習を修了すると、5点から6点にアップします。費用対効果が高い方法です。

方法3:未資格者の資格取得支援

実務経験のみの技術者(1点)に2級資格(2点)を取得させることで、確実に1点アップできます。

方法4:CCUS(建設キャリアアップシステム)の活用

登録基幹技能者は3点がつきます。技能者のキャリアアップを支援しながらZ点の加点にもつながります。

技術職員の申請上の注意点

(1) 常勤性の確認:経審の基準日(決算日)時点で6か月を超える恒常的な雇用関係が必要

(2) 出向者の扱い:出向者は一定の条件を満たせば技術職員として申請可能

(3) 高齢者の継続雇用:65歳以上でも常勤であれば技術職員として評価される

(4) 資格証の有効期限:監理技術者資格者証の有効期限が切れていないか確認

(5) CPD(継続教育):令和5年度から一部の発注機関でCPD実績が評価対象に

Z点と他の経審項目との関係

Z点を上げることは重要ですが、P点全体のバランスも考慮する必要があります。経審のP点対策全般については経審P点の上げ方を参照してください。

また、W点(社会性等)の加点項目については経審W点の上げ方で解説しています。

資格取得の支援制度

社内での取り組み

  • 受験費用の会社負担
  • 合格報奨金制度の導入
  • 勉強会の開催、参考書の配布
  • 受験日の特別休暇

公的な支援制度

  • 建設労働者確保育成助成金(技能実習コース)
  • 人材開発支援助成金
  • 各都道府県の建設業振興基金による研修

まとめ

Z点は経審の総合評定値に最も大きく影響する項目です。1級資格者の増加と監理技術者資格者証の取得が最も効果的な対策となります。資格取得を計画的に進め、技術職員の充実を図りましょう。

入札参加の基本については公共土木工事の入札ガイドも併せてご確認ください。

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