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出来高調書とは|書き方と出来形との違い【様式例つき】

出来高調書とは|書き方と出来形との違い【様式例つき】

出来高調書とは

出来高調書とは、工事の進捗状況に応じて完成した工事の数量・金額を集計した書類です。部分払い(出来高払い)を請求する際に発注者へ提出します。

出来高調書は「工事がどこまで進んだか(数量・金額ベース)」を示す書類であり、「構造物が設計どおりに仕上がっているか(形状・寸法ベース)」を示す出来形管理表とは別物です。


出来高と出来形の違い

現場でよく混同される「出来高」と「出来形」の違いを整理します。

項目出来高出来形
定義完成した工事の数量・金額施工した構造物の形状・寸法
単位円・m³・m²・本(数量)mm・cm(測定値と偏差)
目的部分払い請求・工事進捗の把握品質証明・施工管理基準への適合確認
書類出来高調書出来形管理表・出来形管理図
根拠請負契約書・設計図書の数量国土交通省「土木工事施工管理基準」
提出先発注者(部分払いの申請時)検査員(中間検査・完成検査)

まとめ: 出来高調書で「いくら請求できるか」を示し、出来形管理表で「品質はどうか」を示す、という役割分担です。

出来形管理の詳細はこちら


部分払い(出来高払い)の流れ

部分払い制度の概要

国土交通省の工事では、出来形部分・工事材料・建設機械が一定の割合に達した段階で、完成前に代金の一部を受け取れる「部分払い制度」があります。

部分払いの種類対象上限
出来形払い完成した施工部分請負代金の9/10
工事材料費払い現場搬入済みの主要材料材料費の9/10
建設機械費払い現場搬入済みの主要建設機械機械費の9/10

部分払いの請求手順

  1. 出来形確認 — 施工した工種・数量を設計図書と照合して集計
  2. 出来高調書の作成 — 工種別に数量・単価・金額を記入
  3. 出来形管理表の添付 — 根拠資料として出来形測定データを添付
  4. 発注者への提出 — 部分払い請求書と合わせて提出
  5. 確認検査 — 発注者の担当者が現場で出来形を確認
  6. 部分払い実行 — 確認後、請求金額の支払いが行われる

出来高調書の記載項目

基本構成

出来高調書の様式は発注者によって異なりますが、一般的に以下の項目が含まれます。

区分記載項目
基本情報工事名・発注者名・受注者名・請負金額・調書作成日
工種別集計工種・種別・細別・設計数量・出来高数量・出来高率・金額
合計金額出来高小計・消費税・出来高合計
添付資料出来形管理表(または写真)の一覧

様式例(記載イメージ)

出来高調書

工事名:○○道路改良工事
発注者:○○地方整備局
受注者:○○建設株式会社
請負金額:50,000,000円(税込)
調書作成日:2026年6月13日

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工種     種別     細別     設計数量  出来高数量 出来高率  出来高金額
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土工     切土工   -       5,000m³   3,000m³    60.0%   3,000,000円
土工     盛土工   -       3,000m³   1,500m³    50.0%   1,200,000円
舗装工   路盤工   粒調砕石  1,200m²   800m²      66.7%     960,000円
舗装工   表層工   密粒度   1,000m²     0m²       0.0%           0円
排水工   側溝工   U型溝    300m       200m      66.7%     600,000円
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出来高小計(税抜)                                       5,760,000円
消費税(10%)                                              576,000円
出来高合計(税込)                                       6,336,000円
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出来高率の算出方法

出来高率は、工種ごとに「完成した数量 ÷ 設計数量 × 100」で算出します。

工種設計数量完成数量出来高率
土工(切土)5,000m³3,000m³60.0%
舗装工(路盤)1,200m²800m²66.7%
排水工(側溝)300m200m66.7%

全工種の合計金額を請負金額で割った値が工事全体の出来高率です。

出来高率の確認ポイント

  • 工種ごとの出来高率と工事全体の出来高率の整合性を確認する
  • 設計数量の変更(設計変更)があった場合は変更後の数量を使用する
  • 材料費として前払いを受けている場合は二重計上に注意

出来高調書作成上の注意点

注意点内容
設計変更との整合設計変更が生じている場合は変更後の設計数量を使用
完成の定義「完成」の定義を発注者と事前確認(埋設後の確認も必要な場合あり)
消費税の扱い税率・課税区分を請負契約書と一致させる
添付書類出来形管理表・写真の整備が不十分な工種は出来高対象外になる場合がある
部分払い上限請負代金の9/10を超えて請求しない

まとめ

出来高調書は、部分払い請求のために「工事がどこまで完成しているか(数量・金額)」を示す書類です。

  • 出来高 = 完成した工事の数量・金額(出来高調書で管理)
  • 出来形 = 構造物の形状・寸法(出来形管理表で管理)

両者は別の書類ですが、出来高調書の根拠資料として出来形管理表が必要です。調書を正確に作成するためには、日頃からの出来形測定と写真記録の積み重ねが大切です。

出来形管理の詳細はこちら  部分払い請求の方法はこちら

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