土木工事 業務改善Navi
施工計画書約10分で読めます

施工計画書の作成を効率化するツール比較5選【土木工事】

施工計画書の作成にかかる時間

土木工事の施工計画書は、一般的に1件あたり3日-1週間の作成時間がかかります。交通規制計画や環境保全計画など土木工事特有の項目が多く、他の工種と比べても作成負担が大きいのが特徴です。

作業内容所要時間の目安
設計図書の読み込み2-4時間
施工方法の検討4-8時間
品質管理計画の作成3-5時間
安全衛生管理計画の作成2-4時間
交通規制計画書の作成3-6時間
環境保全計画書の作成2-4時間
仮設計画書の作成2-4時間
工程表の作成3-5時間
全体の整合性チェック・修正2-4時間
合計23-44時間(約3-6日)

この作成時間を短縮するツールが複数登場しています。

ツール選定の5つの評価軸

評価軸内容
土木工事への対応度交通規制計画、環境保全計画など土木特有の項目に対応しているか
自治体別書式対応国交省、都道府県、市町村の書式の違いに対応しているか
操作性ITに不慣れな現場担当者でも使いこなせるか
出力形式Word、Excel、PDF等、発注者が求める形式で出力できるか
コスト導入費用とランニングコストのバランス

ツール比較一覧

ツールタイプ土木対応書式対応出力形式コスト感
AIによる書類作成ツールAI自動生成自治体別に対応Word/PDF月額制
デキスパートパッケージソフト国交省準拠Excel/Word買い切り+保守
施工計画書テンプレート販売サイトテンプレート汎用Excel/Word買い切り
Excel自作テンプレート自作高(自由度)自社で対応Excel無料(人件費)
クラウド型施工管理システムクラウド中-高一部対応PDF月額制

各ツールの詳細

1. AIによる書類作成ツール

質問に答えるだけで施工計画書のたたき台をAIが自動生成するタイプのツールです。

メリット

  • 作成時間を最大90%削減できる
  • 専門知識が少ない若手でも施工計画書を作成可能
  • 過去の書類を学習し、自社の表現スタイルを再現
  • 自治体ごとの書式の違いにも対応

デメリット

  • 生成された内容の正確性を技術者がチェックする必要がある
  • 現場固有の条件(地盤の状態、周辺環境等)は手動で追記が必要
  • ランニングコストがかかる

こんな会社におすすめ

  • 施工計画書の作成が特定のベテランに集中している
  • 若手に施工計画書の作成を任せたい
  • 複数の工事を同時に抱えており、書類作成の時間が足りない

2. デキスパート(KENTEM)

建設システム(KENTEM)が提供する土木工事向けの総合パッケージソフトです。施工計画書だけでなく、出来形管理、品質管理、写真管理など約30種類のソフトで構成されています。

メリット

  • 土木工事に特化しており、必要な書類をほぼ網羅
  • 国土交通省の基準に準拠
  • データの連動が可能(施工計画書と出来形管理を連携等)
  • 技術の提案から電子納品までワンストップ

デメリット

  • 導入コストが比較的高い
  • 操作を覚えるまでの学習コストがある
  • パッケージが大きいため、施工計画書だけに使うのはオーバースペック

こんな会社におすすめ

  • 施工計画書だけでなく、出来形管理や電子納品も効率化したい
  • 国交省発注の工事が多い
  • 長期的にソフトウェア資産として活用したい

3. 施工計画書テンプレート販売サイト

施工計画書のひな形をExcelやWord形式で販売しているサイトです。土木工事用のテンプレートも多数あります。

メリット

  • 1件あたりの購入費用が安い
  • すぐにダウンロードして使い始められる
  • ExcelやWordなので特別なソフトが不要

デメリット

  • テンプレートに自社の情報を埋め込む手間は残る
  • 汎用テンプレートのため、現場条件への合わせ込みが必要
  • 品質にばらつきがある(サイトによって)

こんな会社におすすめ

  • 初めて施工計画書を作成する(参考にしたい)
  • コストを最小限に抑えたい
  • Excelでの作業に慣れている

4. Excel自作テンプレート

過去の施工計画書をベースに、自社でExcelテンプレートを整備する方法です。

メリット

  • 追加コストがゼロ
  • 自社の業務フローに完全に合わせられる
  • 改善を重ねて自社ノウハウとして蓄積できる

デメリット

  • テンプレートの作成・維持管理に人手がかかる
  • 属人化しやすい(テンプレートの管理者が退職するとノウハウが失われる)
  • バージョン管理が煩雑になりやすい

こんな会社におすすめ

  • 既に過去の施工計画書の蓄積がある
  • IT投資を最小限に抑えたい
  • 社内にExcelに詳しい人材がいる

5. クラウド型施工管理システム

ANDPADやダンドリワークなど、クラウド上で施工管理全般を行うシステムの中に、書類作成機能を備えたものです。

メリット

  • 施工計画書だけでなく、工程管理・写真管理・日報管理も一元化
  • チームでのリアルタイム共有が可能
  • スマートフォン・タブレットからもアクセス可能
  • データのバックアップが自動

デメリット

  • 施工計画書の作成に特化しているわけではない(テンプレートの充実度はツールによる)
  • 月額費用がかかる
  • ネット環境がないと使えない

こんな会社におすすめ

  • 施工管理全般のデジタル化を進めたい
  • 複数の現場を同時に管理している
  • 本社と現場の情報共有を改善したい

導入効果の比較

項目AI自動生成デキスパートテンプレートExcel自作クラウド
作成時間の短縮率80-90%40-60%30-50%20-30%30-50%
初期コスト無料低-中
学習コスト中-高
若手への移行しやすさ

選び方のまとめ

どのツールが最適かは、会社の規模、工事の種類、IT環境によって異なります。

  • 時間短縮を最優先: AI自動生成ツール
  • 土木工事の総合管理: デキスパート
  • コスト重視: テンプレート販売サイトまたはExcel自作
  • 全社的なDX推進: クラウド型施工管理システム

まずは無料トライアルやデモ版を試し、自社の業務に合うかどうかを確認してから導入を決めるのがおすすめです。

施工計画書全体の書き方については、土木工事の施工計画書 完全作成ガイドもあわせてご覧ください。

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